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- 1 : ノイズa(三重県)[]:2009/10/18(日) 09:46:47.89 ID:xrvweUQG
- 秋が深まった。帰り道はすっかり暮れて真っ暗。ふっと甘い香りの塊の中を通り過ぎる。
金木犀が咲いたらしい。毎年、秋を実感する瞬間だ。遠くで鼕行列練習の音。澄んだ空気に心洗われる ▼清らかな空気とは逆の、心がふさがれる話を聞いた。島根県西部の集客施設でのこと。 開館当初、迷子になったわが子と再会した親の8割が「よかった」と抱きしめた。 今、無言で現れ、いきなり叩く親が半分だと。抱きしめる親は10年足らずで1割に減った ▼もう一つ。ふれあいコーナーでの話。母親と床でこすって作った消しゴムかすを、 女児が「餌」だと水槽に撒く。ヒトデを手裏剣だと父子で投げ合う。アメフラシをちぎって遊ぶ父子。 注意すると親子に共通した反応が。きょとんとして「何でいけないの」と▼このことを 書いた友人のブログに小学校教員の書き込みがあった。すべて思い当たることばかり、 との言葉に続けて「現実はさらに厳しく、本当に崩壊した家族は、一家で遊びに 出掛けたりしません」 ▼暗澹たる気持ちになったとき、本紙暮らし面「子育てトーク」の話に温まった。 体調を崩し母親が寝込んだ。6歳の息子は母をいたわって、夕食後の洗い物から妹の 風呂入れ、掃除、布団敷きまでこなした。「後でやる」と言っても「いいから寝とくだわ」と ▼こんな親子の方が多いと信じたいが、壊れた親をどう救えばいいのか。現実を見据え、 地域社会、大人は具体的にどう対応すべきか。いい考えが浮かばぬまま秋の夜長が更けていく。 http://www.sanin-chuo.co.jp/column/modules/news/article.php?storyid=515694034
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