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- 1 : キクバクワガタ(関東地方)[sage]:2009/06/26(金) 14:27:12.40 ID:HP4BEtVj
- 3日目には、日本の調査捕鯨の評価についての議論がありました。
日本代表団は、昼休みに任意で行った北西太平洋での調査捕鯨に関するパワーポイントプレゼンテーションで、 この調査捕鯨によって得られたデータがIWC科学委員会で高く評価されていると締めくくりました。 しかし午後に行われた本会議では、日本の調査捕鯨をめぐるIWC科学委員会の評価について賛否が分かれました。 とくに、そもそも非致死的(捕殺を含む)調査を続ける理由が弱いこと、また調査目的に対してそれを着実に 達成しているのかどうかの指針がないことなどが挙げられました。 この議論の中でとくに興味深かったのが、日本代表団の森下丈二氏の発言です。彼は、「日本の科学者はいままで クジラが魚を食べすぎているというような結論を出したことはない。そのために調査を継続する必要がある」という 趣旨の発言をしたのです。 日本では多くの人が、「クジラが魚を食べすぎて私たちが食べる魚が減少している。クジラは間引いたほうが良い」 というプロパガンダを信じていると思います。このプロパガンダは日本鯨類研究所が長年にわたって使ってきたものですが、 昨年、国際自然保護連合(IUCN)がそれを否定する決議を採択したことや、海外の科学者らがこの議論を批判しているのを 意識したのでしょうか、森下氏はこのプロパガンダが科学的に結論づけられたものではないと明確にしたのです。 魚類減少の主原因が過剰な漁業であることは間違いありません。魚の減少をクジラのせいにし、それを捕鯨推進の プロパガンダとして間違った情報を伝え続けてきたことは、クジラにとってみれば立派な冤罪事件といえるでしょう。 さらに、捕殺しながらデータを集めるという日本の手法と正反対な科学調査がオーストラリアから提案されました。 この日、オーストラリアのギャレット環境相は、南極海におけるクジラを殺さない科学調査を2009年から2014年にかけて 行う計画を発表しました。この計画は、あらゆる国の科学者の参加を促し、毎年IWC科学委員会からのアドバイスを 受けながら計画を調整していくという点で、日本の調査捕鯨の進め方とは大きく異なります。 この提案を受けて科学委員会の議長も、その進め方を強く支持すると述べています。 http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/whale/t2/sato/7
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